2021/11/29 07:40
連載でご紹介しているファッションブランドSacai!

今回はメンズ編です!では早速みていきましょう。
Valentino

Valentinoは1957年、ヴァレンティノ・ガラヴァーニによりイタリアのローマに設立されたブランドです。
創業者のヴァレンティノ・ガラヴァーニは1949年ミラノにあるサンマルタ専門学校のファッションスケッチ課程に入学、
翌年1950年にはパリ・オートクチュール組合学校サンディカにて服作りの基礎について学びました。
卒業後アシスタントを経て1959年に独立、小さなアトリエを開き活動した後ビジネスパートナーとともにValentinoを設立しました。
Valentinoが世界的に注目を集めたのは1962年にフィレンツェで行われたファッションショーがきっかけでした。
ピッティ宮殿で開催されたこのファッションショーでValentinoは“白だけの服”を発表し一躍世界的に認知されることになります。
このファッションショーで観衆や世界的ファッション誌ヴォーグなどを含むメディアの注目を得たValentinoは、ファッションショーからわずか1時間ほどでコレクションが完売となりました。

一気に世界的ブランドとなったValentinoは、1967年にニーマン・マーカス賞を受賞、1984年にはサラエボオリンピック、ロサンゼルスオリンピックのイタリア選手団ユニフォームのデザイナーに選ばれます。
その後も数々の賞や勲章を受賞し、イタリアを代表するコレクションブランドとなります。
Valentinoといえばエレガントな雰囲気を演出してくれるアイテムとしてレディースでも大人気ですが、メンズラインも上品でシックなアイテムを展開しており世界中から人気を集めています。
ブランドのロゴである“V”や“VLTN”をあしらったバッグやウェア、シューズを身に纏っている人を街中でもよく見かけますよね!
ブランドロゴ以外にもValentinoの特徴といえばスタッズや白黒カラー、レッドカラー、ゼブラやヒョウ柄などです。
中でも白黒カラーは毎シーズンコレクションカラーの基調となっており、至高のカラーと考えられているためValentinoアイテムを代表する特徴でもあります。

元サッカー日本代表の中田英寿氏も愛用しているブランドだそうです。
そんな上品で高級感があるValentinoのアイテムは同じく白黒カラーの配色が基調なSacaiのお洋服と相性バッチリです。
異なるブランドの組み合わせですが同じ配色を合わせることで、1つのブランドでトータルコーディネートしたかのような統一感あるスタイルが完成します。



Thom Browne

前世が日本人だったかもしれないと自身で語るほど親日家としても知られるデザイナートム・ブラウンが設立したブランド。
1965年にアメリカで生まれたトム・ブラウンは大学卒業後、俳優を目指しLAへ移住。
広告撮影やオーディションでヴィンテージスーツに触れるうちに魅了され、1997年にNYへと拠点を移しファッション界へ転身します。
世界的ブランドであるジョルジオ・アルマーニのショップスタッフとして働き始めた彼はその後クラブ・モナコのチームに引き抜かれデザイナーとしてのキャリアをスタートさせます。
2001年に自身の名前をつけたブランド、トム・ブラウンを設立。
現在に至るまでアメリカン・トラディショナルスタイルをファッションテーマとしコレクションを展開しています。

トム・ブラウンの特徴といえば、1950年〜1960年代を彷彿とさせるアメリカン・トラディショナルにモダンを加えたスタイル!
スクールカーディガンからインスパイアされたアイビールックや金ボタンをあしらった紺ジャケットがポイントとして有名です。
その他にもデザイナーであるトム・ブラウンが最も好きなグレーカラーのスタイリッシュなスーツやアメリカらしさを象徴するトリコロールのアクセントを配色したアイテムもコレクションによく登場します。

そんなスクールテイストの溢れるトム・ブラウンのアイテムはSacaiのジャケットと相性バッチリ!
Sacaiのグレートーンのシックなジャケットにトム・ブラウンのトリコロールアクセントのシャツを合わせることで、トリコロール配色がアクセントになりシックな中にも目を惹く華やかさのあるコーディネートになります。
ボトムスはグレーのパンツを合わせることで、よりシャツが引き立つコーディネートに!



KENZO

KENZOは日本人デザイナー高田賢三氏のシグネチャーブランドです。
デザイナーである高田賢三氏は1939年兵庫県の日本旅館を営む家に生まれます。
日本旅館ということもあり幼少期から和服姿の女性たちをみて育ちました。
また彼の姉が洋裁を学んでいたこともあり賢三氏も次第にファッションへの興味が増していきます。
しかしその時代は、男子が入学できる服飾学校が日本にはまだありませんでした。
そのため一度は別の大学へ進学しましたが、文化服飾学院が男子生徒の募集を始めると彼はすぐに大学を中退し文化服飾学院へ入学します。
学院を卒業後デザイナーとして働き始めた賢三氏は1969年にはフランス・パリにブティックを開き、1970年になるとパリコレクションで作品を発表します。
その後KENZOのメンズラインやケンゾー・ジーンズなどを発表していき国内外から注目されるブランドとなっていきました。
高田賢三氏は2000年に引退したので現在はウンベルト・リオンとキャロル・リムがクリエイティブ・ディレクターとしてKENZOの歴史を受け継いでいます。

KENZOのアイテムはブランドロゴ入りのアイテムが大人気ですが、他にも色鮮やかな花柄を使ったデザインなどがポイントです。
またシルエットがゆったりとしたウェアが多いことも特徴として挙げられます。
KENZOの魅力はTシャツやトレーナー、靴などどのようなアイテムでもどこか華やかさがあるアイテムが多いので、華やかなテイストを好む方にはおすすめのブランドです。

SacaiもKENZOもどちらも日本人デザイナーのブランドという共通点があります。
どちらのブランドもそれぞれが独特のデザイン性を持ち、組み合わせることが難しそうに思えますが、同系色同士で合わせることでお互いを引き立ててくれます。
例えばオレンジ系のコーディネートで合わせる場合、キャップもオレンジのものをプラスしてよりコーディネートに統一感を出すと◎
インナーにKENZOのブランドロゴTシャツを合わせると、アウターのジップを開けた際やアウターを脱いだ際にさりげないポイントにもなります。




いかがでしたでしょうか。
独自のデザイン性のあるSacaiのお洋服は他ブランドとコーディネートすることが難しいという方もいらっしゃると思いますが、今回ご紹介したようにSacaiのお洋服とコーディネートしやすいブランドはまだまだ沢山あります。
1つのブランドのみで完成させるコーディネートも統一感がありオシャレですが、色々なブランドのアイテムを組み合わせることでまた新しいスタイルを作ることができるのもファッションの楽しいポイントです。
是非皆さんも色々なブランドを組み合わせたコーディネートを楽しんでみてください。